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キュレーションとはなにか

芸術とはなにか キュレーション

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前提まとめ

私達の最大の目的は生存し続けること。

そのためには子供をたくさん作って個体数を確保する必要がある。

個体数を確保するためには、より広い安全な場所(ナワバリ)が必要。

安全な場所を広げるためには、現時点では安全ではない場(未知)に飛び込んでいかなければならない。

それぞれが場当たり的に飛び込んでいくのもいいけれど、仲間と協力して周辺の情報を収集し、共有した方が有利。

つまり私達はナワバリを拡張するために、この「地球という圧倒的な未知」の情報を分業することで収集し、検証しているのだということ。この活動は人の生存戦略に基づいた本質的なモノなので、すべての個体は例外なくこの活動に参加している。

そうやって収集された情報を共有する為の「ネットワーク」の事を社会という。そしてそのネットワークの範囲内に蓄積した「その場で合理的に生きていくための方法(の体系)」を文化という。

そのネットワーク(社会)は、大きさや質の違いによって家族・友人・クラスメイト・社内・思想信条及び趣味のコミュニティ・業界・自治体・国家・人種・グローバル空間・人類などと、その名称を変える。

現在ではその最も広く薄いネットワークは実質地球全域に及んでいる。そのネットワークのことをグローバル空間といい、そのグローバル空間というネットワークの成熟度が上がっていく様子をグローバリゼーションという。

キュレーションとはなにか?

私たち人の個体は「自分で自由に収集してきた情報を、自分が所属する社会に共有する」という人類の生存戦略に基づいた習性を持っており、端的に言えばこの社会に情報を共有しようとする行為の総称をキュレーションというのです。

まあ嫌な書き方をすると、(人類という階層から見た)個体の存在価値というのは、「社会にいかに有用な情報を流すことができたか」で決まるんですよ。

日常生活ではあまり意識されていませんが、実際に私たちって所属する社会に有用な情報を流す(キュレーションする)ことで対価を得る、という仕組みの中で生きているんですよね。もちろん有用な情報を安定供給するというのは並大抵のことではないので、多くの人は大きな社会に有用な情報をキュレーションしようとしている人(企業家)の下につき、お上に労働力を提供することで賃金を頂いているというわけです。

こういう書き方をすると、「企業や国のために働いているわけではない」とか思われてしまう可能性が少しだけありそうなので一応書きますが、ここでいう社会とは(前提まとめでも書いた通り)特定の企業や国家のことを指しているわけではなく、あくまで「情報を共有するネットワーク」のことを指しています。

どんな人だって依存度の違いこそあれ複数のネットワーク(社会)に所属しているわけですから、キュレーション先が国内やグローバル空間という広い社会(ベンチャーの立ち上げ、FacebookやGoogle)ということもあれば、家族や友人という狭い社会(子育てや今日の出来事、面白かったドラマの話や恋愛相談)ということもあるでしょう。

もちろん大きな社会に有用な情報をキュレーションすることができれば莫大な対価を得ることができるので、誰もが最初はそこを目指します。しかし、いうまでもなく大きな社会に「有用」な情報をキュレーションできる個体は限られていますから、すべての個体にチャンスがあるわけではありません。この構造自体は芸人でもミュージシャンでも小説家でも美術家でもブロガーでも企業家でもなんであってもみんな同じですよね。

「どうやら自分は大きな社会に有用な情報を流すことはできないようだ」という事実を受け入れるのはなかなかしんどいものですが、いっても人はキュレーション先が友人であれ恋人であれ家族であれなんであれ、「話を聞いてくれる人(情報の共有先)」さえ確保できていれば生きる意味を作れる生き物なんです。
天才になる方法』でも書きましたが、勝ちたいゲームと勝てるゲームは違うのだから、キュレーション先の社会を変えればいいだけなんですよ。大きな社会に情報を共有できないのであれば、家族や友人が喜ぶ何かをキュレーションしてあげればいいんです。

つまり個体の存在価値というのは、「自分が情報を流すことのできる社会にいかに有用な情報を流すことができたか」で決まるということですね。

(完全に蛇足ですが)人と喋る(情報を共有する)ということは、「頭の中にある概念」を相手に伝える為に「言語という記号」に変換するということなので、単純に概念を物質化することで自分(身体)と距離を取れるのでスッキリ(した気が)するし、その物質について他人と議論することもできるわけですから、意外な解決方法がひらめいたりすることだって思いのほか多いんです。 だからなんか悩みや困ったことがある人は、一人で悩まずに人に相談(キュレーション)することをお勧めします。


少し話がズレましたが、身の回りの情報を収集し、編集し、共有するということ。この人の生存戦略に基づいた本質的な活動のことを、キュレーションというのです。

最後に

キュレーションを単純化すると

①「うわ、なにこれ?」
②「あれ? これをアーすればコーなるんじゃないか?」
③「ねえちょっとみてよ!これ凄くない?」

みたいな感じだと思うんです。

①は対象を理解するために、データベース(脳内/リベラル・アーツ)を検索するということ。

②は対象をデータベースの延長線上に位置付け、コピーした上で工夫したり加工する(イノベーション)ということ。

③は工夫したり加工したモノの有用性を提案(プレゼンテーション)し、データベースへの登録を促すということ。

このキュレーションの構造については、いずれまた書きたいと思ってます。